![]() 漢方毒出しスープ | 漢方の理論がスープレシピに満載! |
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今月発売の日経ヘルス3月号に私の薬膳レシピが掲載されていることは
ブログでもお知らせしましたが、
以前に食材について取材を受けた記事も日経ヘルス3月号に載っています!
“今晩はこの食材で決まり!!”という連載記事です。

ピックアップ食材は“ニラ”
体を温め、気血を巡らす働きに優れた野菜です。
雑誌での薬膳的なコメントは少しですが、
ニラについては韓国薬膳の面白いお話しもあるので少しご紹介しますね。
ニラはニンニクやラッキョウなどとともに辛味を有する蔬菜で五辛のひとつ。
仏門の世界では食べることを控えることでも知られています。
薬膳では“起陽草”(きようそう)という別名もあります。
真っ直ぐにグングン伸びる春のニラは“陽の気”がとても充実しており、
陰陽がスイッチする春に人が食すと、ニラの陽の気を得ることができるとされます。
でも日本のにらの旬は冬
いつもスーパーで春の固いニラを見る度、ちょっと違うような気がするな・・・と思ってしまう。
冬のニラの方が旬のエネルギーに満ち、寒い季節に体を温め、
陰の季節にスローダウンしがちな気血の流れを、
ニラのチカラで巡らせてくれる冬の野菜のような気がして仕方がない。
先日、野菜の達人 内田悟氏もおっしゃっていましたが
人間の都合で自然にあるべき姿を変えざるおえなかった野菜の流通が当たり前の時代なので
“起陽草”のチカラが日本の春のニラにあるのかは私も研究していきたいと思っています。
栽培方法の違いなのか、品種が違うのか、韓国に行くと、細く短いニラがたくさんあります。
そして起陽草をはじめ、ニラの教えがいろいろと昔から言い伝えられている。
もちろん中国から伝わった中医学の教えである“温腎固精”(おんじんこせい)などの
腎陽を補い、生殖を主る“腎”を養う働きもしっかり伝えられています。
チャングムやホジュンでも知られているのように、
日本より遥かに以前から、深く中医学との繋がりがあった韓国
起陽草の他にも、
ニラには精力剤的な働きがあることがおもしろい話とともに言い伝えられている。
内容的にブログには書きにくいのですが、
けっこう笑えるお話なので、薬膳Salonのレッスンでお伝えしていきますね!
韓国ではニラを“부추(プチュ)”と言う方がポピュラーですが、
うちの母は昔から“精久持”とも言っていました。
そして『ニラは薬草なんだよ』と言っています。
だから我が家のニラのキムチにはこの字が貼られています・・・

中医学を学んでいる方は“精久持”が五臓のどの働きを指すかは
すぐにわかるはず。
“久”という時は長いというニュアンスがあり、
中医学では長患いを“久病”と言います。
韓国でのニラの別名“精久持”
“精”を蔵す腎、“生殖”を主る腎
そのチカラを長く保てると言うことです。
日本のニラでもニラキムチを作れないことはないのですが、
韓国のニラの美味しさは格別です!

先月の薬膳Salonのイベントレッスンでは、
母が釜山の叔父宅で作ってきてくれたニラのキムチも召し上がっていただきました。

今年は薬膳Salonの韓国薬膳のクラスを作ろうかと考えています。
キムチ作りも組み込んでいきたいと思っています。
韓国料理&薬膳Loversの皆さま、お楽しみに

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